コーチングについて

■コーチングとは 

 

コーチングとは、相手が得たい結果や望む未来を創り出すことを、その人が本来持っている能力を解放し、自発的な行動を促し、実現化していくことを支援するコミュニケーションの技術です。

 

皆さんはやりたいこと、成し遂げたいことがあるのに「時間がない、お金が無い、やったことが無い、自分にはできない、むずかしい、 めんどくさい、いつかそのうち・・・」と、あきらめてしまったり、チャレンジしなかったり、先延ば しにしてしまった経験はないでしょうか?やったらいいことは、頭ではわかっている。でも、それを選択できない。選択したとしても、実行しない、始めたとしても続かない。当然それでは得たい結果は手に入りません。 そして「やっぱり自分にはムリ、できない、むずかしい・・・」というムードに支配されていきます。

 

先延ばしにしてしまえば、今すぐに取り組まなくても済みます。とりあえずは、今のままでいられます。変わらなくて済みます。 今の自分の枠の中にいれば安心・安全とばかりに、私たちの中には、無意識に思考や行動を限定していたり、止めてしまう、(生き物としての)もう一人の自分がいます。そのもう一人の自分の命題は、現状を維持して生き延びること(恒常性維持の本能)、自己を維持することなのです。

 

いうなれば、オートマティックな制御装置のようなもの。人は、その住み慣れた価値観の枠組みを超えてながら、変化・変容していきます。

 

■変わりたくない自動的な脳の働き 

 

巷には何かを成し遂げるための、驚くほどたくさんのノウハウが溢れています。しかし、どんなに素晴らし いノウハウも、それを「やらない」「効果的に動かない」私たちがいる限り、望むような 結果を出すことはできません。得たい結果があり、そのノウハウもよりどりみどり。そしてやらない自分がいる。それには、恒常性維持の本能をはじめとする、私たちの脳の仕組みが大きく関係しています。

 

私たちは何かを考えたり、選択したり、判断したり、決定したり、行動したりするとき、無意識に過去の体験や育った環境や時代背景などから形作られた価値観に基づいています。誰もが自分だけの色眼鏡をもっており、それに彩られた世界を見て、決めたつもりもない自分だけの法律みたいなものを、そうとは気づかずに生きています。それは私たちの、自分を維持するための自動的な自己防衛システムでもあります。しかし、常に変化する世の中で、必ずしもその“基づいているもの”が、自分の現状や成し遂げたいことに有効とは限りません。

 

自分の価値観のフレーム(枠組み)に入っていないことは、自分には観えていないし、思考・行動の選択肢にも入ってこない。観えていないことにさえ、気づいていないでしょう。しかも自分が観えているものには、そもそもバイアス(歪みや偏り)がかかっています。まずは、自分の持っているフレームに気づくことが第一歩です。 自分が基づくものに、どんなバイアスがかかっているかを認識し、出来事や物事を捉え直すことができれば、今まで観えていなかったことが観えるようになり、思考・行動の選択肢が増え、可能性が広がっていきます。これが「人には無限の可能性がある」といわれる所以の一つでもあります。

 

 

■コーチングでしていること

 

 このような価値観のフレームは、個人だけでなく、家庭、集団、組織、業界、地域や国にも存在します。 何か、大きな変革が起きたとき、「これまでの常識をくつがえした!」と表現されますよね。

 

これまで無意識に基づいていた常識や当たり前を疑ってみるところから、ブレークスルー(壁を突破する)のチャンスはやってくるのです。フレームは自分が考えやすい観点ともいえます。考えやすい観点は、実は盲点なのかもしれませんね。 

 

コーチングではこの「無意識に、基づいているもの」を意識に挙げ、プレーヤー(やる人)が望む「在りたい姿・目指す結果」に基づき、検証し直していきます。

 

そして意図に基づいたゼロベース思考や仮説思考で、多くの打ち手を見つけて行動を促し、現実に起きた結果を ニュートラルに認識しながら前進していきます。

 

そして、結果をしっかり観察し、自分や周りの先入観や解釈や思い込みに彩られずに、起きている事実をニュートラルに捉えることで、脳のフィードバック機能が働き、基づくものが変わっていきます。 基づくものが変わってくると、ものの観え方が変わり、感じ方が変わり、選択が変わり、行動変容や自己革新が起きてくるのです。

 

 

■コーチをつける意味とは

 

コーチは本人が気づかない、プレーヤー自身の思考や行動が「基づいているもの」や「フレーム」の形を、鏡となって外側から映し出す役割を果たします。

 

 

日本の良さは海外に行ったときに実感します。また、他人の家に行くと、自分の家との違いに気づきます。自分と違うものに触れたとき、私たちは違いがあることを実感します。プレーヤーはコーチという自分と違うフレームを使って、自分のフレームを掴んでいきます。

   

 

自分が乗っている車の形は、車を降りて外から見ないと認識することはできません。

コーチはプレーヤーに、実際に起きたことや周りの様子、自分の行動 、そのことによる影響などの 振り返りを促し、セルフモニタリングしてもらいます。プレーヤーはコーチとの会話を通して、自己の客観視を進め、自分が望む結果に機能していない「基づいているもの」や「フレーム」に気づき、次の思考・行動に反映させていきます。

 

 

コーチは会話や非言語のコミュニケーションを通して、プレーヤーが本質的に望んでいる、在りたい姿や得たい結果を探り出し、プレーヤー自身の既成概念に捉われない「コミットメント・計画・実践・振り返り」のサイクルによる、具体的な行動と結果の創出をサポートします。

 

 

人は自分との約束はいつの間にか忘れてしまったり、反古にしやすいものですが、他人との約束は守ろうと意識します。また、一人で取り組むより、誰かと一緒に取り組むことで互いに触発され、やり遂げられたり、思った以上の結果が出せたりします。コーチと一緒に取り組むということには、100パーセントの味方に力づけられながら、コミュニケーションで結果を創っていくことなのです。

 

 

■コーチをつけることで可能な効果

 

●結果を出すスピードが速くなる

 

・一定の期間、テーマを決め集中して取り組むため、行動を先延ばし

 になくなる。

 

・プレーヤー自身の既成概念に基づく心理的反応によるエネルギーの

 分散や、思考・行動の停滞期間が短くなる。 

 

 

●突破的な結果が出せる

 

・自分自身の既成概念に捉われない思考や選択 が可能になり、行動変容・意識改革による自己革

 新が起きる。

 

 

●能力を発揮し、成長する

 

・セルフモニタリング能力(自己を客観視する力)が上がり、自分の中を整理しやすくなる。

 

・常に意図から結果の振り返りや検証をし、次の行動を起こしていくので、コンテンツやツールを

 使いこなすコンピテンシー(論理的な思考力やコミュニケーション能力などの地頭)が上がって

 いく。

 

・結果の振り返りによる自己イメージと事実の認知の修正により、自己効力感、自己肯定感が上が

 りPDCAサイクルがまわり、能力が発揮され成長していく。

 

・自分を観察するセルフモニタリング力がつき、自分がどんな時にどんな反応をするのか、どんな

 時にどんな行動をとりやすいかなどの、自分の取り扱い説明書ができ、無意識の反応への対応策

 を未然に準備することができる。

 

・ゼロベース思考や仮説思考を駆使し、様々な打ち手をシュミレーションすることで、それらが及

 ぼす影響を観る感覚や、自分自身の既成概念に捉われない発想力や創造力が養われる。

 

 

●本質的な自分の軸や志が明確になる

 

・何のためにやるのか、それをすることで何を創っていきたいのかなどの、プレーヤーの中にある

 本質的な甲斐や自発性な意図を探究していくことで、自分の軸や方向性が明確になっていく。

 

・自分の意思を明確に人に伝える発信力がアップし、それによる影響力が大きくなり、リーダーシ

 ップを発揮できる。

 

・状況が変化しても、自分の志から軸がぶれない、柔軟な対応力がつく。

 

                      

■コーチングのルーツ

 

コーチングの発祥は、1970年代、アメリカのテニスコーチ W.T.ガルウェイが発表した、心と体のメカニズム理論であるとされています。

 

スポーツ選手の心理的側面が、パフォーマンスの発揮に大きく影響することから、内在する自分とのコミュニケーションのとり方に注目しました。

著書「インナーゲーム」が反響を呼び、現在ではスポーツ界のみならず、ビジネス、医療、教育などの分野へ導入されています。

 

 

                「コーチングとは、ある人間が最大限の成績を上げる潜在能力を解放することです。

                   それは、その人に教えるのではなく、その人が自ら学ぶのを助けることです。」

                                      ~ティモシーガルウェイ~

             (日本能率協会マネジメントセンター出版 

             ジョン・ホイットモア 著 “潜在能力を引き出すコーチングの技術”より)

 

 

 

■カウンセリングとの違い

 

カウンセリングは、心や感情・過去に焦点をあて、主に癒しを目的としており、治療的側面をもつ心理カウンセリングと、人生における役割や職業に関することを扱うキャリアカウンセリングがあります。

 

キャリアカウンセリングでは、クライエントはカウンセラーとの会話を通し、感情や考えを言語化しながら自分自身を客観的に観ていきます。自分が何をどう意味づけているのか、自分が大切にしている価値観はどんなものなのかを明確にし、意思決定をし、環境に適応していきます。クライエントは自分の内面をみつめ、セルフコンセプトの確立に取り組んでいきます。

 

コーチングは行動や結果・未来に焦点をあて、自己実現を目的としています。 プレーヤー(やる人)がやりたい、できたらいいなと望んでいることや、現状前進させたいと思っていることを、 コーチとの会話やコミュニケーションを通じて更に深めたり、別の角度から検討したりしながら、何ができるかを探究し、実際に行動し結果を出すことをサポートしていきます。 コーチングは心と行動を分ける技術であり、行動することで心の在り様が変わっていきます。プレーヤーは現実に取り組みながら成長していきます。

 

カウンセリングでの支援が有効な方に、コーチングで現実に直面させるのは、負荷がかかることでもあります。一方で、カウンセリングで気持ちに焦点をあて続け過ぎると、依存や行動の遅れを招いてしまう場合もあります。大切なのは、その方の状況にあわせて、適切な支援をさせていただくことです。プレゼンスクリエイトは、両方の支援スキルをもっています。内面の探索から行動につなげていくトータルサポートを提供することができます。

 

   

■ティーチングとの違い

 

ティーチングは、やり方や知識、答えをこちらが知っている範囲で、相手に教えることができます。技術や知識の習得に即効性があります。しかし、こちらが知らないことや答えを持っていないことは、教えることができません。つまりこちらの教えられる限界が、相手の限界になります。

 

コーチングは相手の能力、資質、目的、行動、価値などを引き出します。こちら側がやり方を知らなくても、相手が観察し、その人自身が方法を編み出し、自分の力で伸びていく関わり方で、コーチの知らない分野も扱うことができます。 つまりプレーヤーもコーチも、まだやったことの無い分野で、結果を出していくことが可能なのです。

 

正しいとされた答えは、時代ととも変わっていくこともあります。自分が上手くいった“やり方や方法”も、他の人が使って上手くいくとは限りません。日本の経済が右肩あがりだった20世紀は、親や先生や上司の言う事をきいて頑張れば、それなりの結果が出る時代でした。勉強していい学校に入り、いい会社に就職し、年功序列で昇進・昇給し、終身雇用で定年まで勤め上げ、年金をもらって余生を送れ、産業は大量生産・大量消費で作れば売れた時代でした。言われたことをやっていれば、結果が出ていました。

 

しかし、21世紀になり、めまぐるしく情報や海外資本が行きかうグローバル化されたこれからの社会は、多様な価値観の中で常に変化し、何が起きるかわからない 時代です。企業では成果主義が導入され、変化に対応できる、自律的かつ自発的に動く人財が求められています。これまでのやり方が通用しない、こちらが答えを持っていない、答えは一つじゃない世の中で、相手が「自分らしく結果を出していくコーチング」は、教育や人財育成、対人支援のあらゆる分野で、注目されています。

 

 

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